担い手育成総合支援協議会
平成29年11月20日(月)、「平成29年度第1回農業経営セミナー」を開催し、認定農業者等の担い手や関係者等が49人参加しました。
開催概要
目 的 |
農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻化するなか、国・県は担い手への農地集積や新規参入を促進し、足腰の強い経営体の育成を目指す一環として、農業法人の設立を推進しています。 そうした情勢を受け、県内の個人農業者等を対象に、法人化に伴い重要課題となる労働環境整備や雇用人材確保・育成についてセミナーを開催します。 今回は、農業法人における女性活躍や職場づくりについて事例発表いただくとともに、数多くの農業経営体をサポートしている社会保険労務士からパート従業員も含めた雇用対策の重点などを講演いただきました。 |
日 時 |
平成29年11月20日(月)午後1時30分~3時30分 |
場 所 |
群馬県公社総合ビル 2階 第2会議室 |
参集者 |
個人農業者等・関係機関職員等 |
内 容 |
- 事例発表「私たちの目指す経営と働きやすい職場づくり」
発表者:(有)あずま産直ねっと 代表取締役社長 松村久子 氏 農家へ嫁ぎ、1990年「群馬有機微生物農法生産組合」で生協やこだわりスーパーへの出荷。2000年10組の夫婦で「農事組合法人あずま産直会」の立ち上げ。生産者とのネットワークによる販路拡大に対応し、2003年8月「(有)あずま産直ねっと」設立し、夫と共に代表取締役に就任。夫は会長として生産部門統括、営業、研修生指導。久子氏は、社長として販売部門統括、労務管理、事務経理。 日々の作業を朝礼やホワイトボードで「見える化」。作付計画、資材管理などの経営情報もPCで開示し、積極的に情報共有するとともに、全体ミーティングや社内イベントでコミュニケーションの充実に取り組んでいる。今後は、当社での農業体験者や卒業生、社員達のネットワーク化を図り、独立支援と、会社の中核を担う人材の育成を両立していきたい。
- 講演「将来を見据えた労働環境整備~選ばれる職場にするために」
講師:特定社会保険労務士・産業カウンセラー 関一之 氏 有効求人倍率が43年ぶりの高水準を示す「売り手市場」の環境において、農業分野も人材不足が深刻となっている。ブラック企業への警戒感、安心して働ける職場への要望が高まる中、農業もハード・ソフト両面からの配慮が必須。休憩所・トイレの設置に始まり、経営理念・将来性の明示、労基法遵守、社保や就業規則の整備など。 「口約束で近所の人にお願いし、手伝いに来てもらう」というこれまでのやり方・認識では労使トラブルのリスクが高まる時代。雇用契約という法律行為の認識をしっかり持り、権利と義務を果たさなければならない。
- 情報提供
・農業経営法人化のスペシャリスト派遣の実施について ・担い手経営相談会(冬季)の開催について ・メルマガ「いきいきホットメール」について ・法人化支援等事業の活用に関するアンケート
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問い合わせ先
・群馬県担い手育成総合支援協議会事務局(一般社団法人群馬県農業会議)
〒371-0854 前橋市大渡町一丁目10-7(群馬県公社総合ビル5階)
TEL 027-280-6171 FAX 027-255-6461
・群馬県農業協同組合中央会 JA群馬担い手サポートセンター
TEL 027-220-2028 FAX 027-290-3001
・群馬県農政部農業構造政策課
TEL 027-226-3024 FAX 027-223-3648