担い手育成総合支援協議会
現在、農業では人手不足と言われています。そうした中、国は働く場を求める障害者が農作業を行うことで人手不足解消に取り組む「農福連携」を推進しており、県でも後述の「共同受注窓口」を設置して障害者との連携を図っています。
今回は、三重県で先進的に「農福連携」に取り組む、株式会社アグリー 代表取締役 井上早織氏を講師に迎えて講演を行うとともに、県内の事例紹介や取り組むための「共同受注窓口」について紹介しました。
開催概要
日 時 |
平成31年3月12日(火)午後1時30分~3時50分 |
場 所 |
群馬JAビル 10階第4会議室 |
参集者 |
農業者等・関係機関職員等 約80人 |
内 容 |
- 講演「女性の感性を最大限に活かした農業×福祉×地域資源の再生 ~あぐりの杜プロジェクト~」
講師:株式会社アグリー 代表取締役 井上 早織 氏
2011年、大阪から三重県名張市に移住し農業生産法人株式会社アグリーを設立。水耕栽培による小松菜・水菜・レタスなどの葉物野菜の生産販売を開始。偶然から障害者に就労体験させる機会があり、その際の障害者の懸命な姿と障害者からの感謝をきっかけに、2013年NPO法人あぐりの杜を設立し、農業による障害者の就農支援事業を始める。 2016年、働く女性の挑戦を表彰する『みえモデル賞』の受賞を機に、これまでの集大成ともいえる、農業×福祉×地域資源の再生『あぐりの杜プロジェクト』を立ち上げ農業で地域の活性化に注力。 農業の難しさや障害者との接してきた体験談を交えながら、精神・知的・身体の障害別に作業場を分ける必要性や、知的障害者を支援する上で最も大切なことは清潔なトイレの完備であるなどを説明した。
- 群馬県内農福連携の取組事例紹介
- 県による農福連携推進の取組として、農福連携研修会の開催や、特別支援学校生徒の農業法人等への就職の可能性を検討する取組、また、JAによる農福マッチング事業の実施などを紹介した。
- 県社会就労センター協議会の共同受注窓口紹介
説明者:群馬県障害者施設等共同受注窓口 農福連携推進員 澁谷氏
- 農繁期の人手不足を解消するため障害者に作業を依頼したい農業者と、障害者に働く場を設けたい福祉施設のマッチングを主な業務としているほか、障害者に農作業指導を行う作業スタッフを派遣することで、障害者との接し方に慣れていない農家の負担を軽減すると同時に障害者のケアを行うなど、共同受注窓口の役割を説明した。
- 情報提供
- 群馬県農業経営相談所の開設について
- メルマガ「いきいきホットメール」について
- 農業経営セミナーに関するアンケート
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問い合わせ先
・群馬県担い手育成総合支援協議会事務局(一般社団法人群馬県農業会議)
〒371-0854 前橋市大渡町一丁目10-7(群馬県公社総合ビル5階)
TEL 027-280-6171 FAX 027-255-6461
・群馬県農業協同組合中央会 JA群馬担い手サポートセンター
TEL 027-220-2028 FAX 027-220-2024
・群馬県農政部農業構造政策課
TEL 027-226-3024 FAX 027-225-0096