群馬県認定農業者連絡協議会
ぐんま“いきいきファーマー”研修会を開催しました
1月21日(水)の「平成26年度ぐんま“いきいきファーマー”研修会」は、200人という大勢の方の参加により、盛況に開催できました。
15年前に新規就農された遠藤社長の農業への思い等について、お話をされました。
▼ 講演の主な内容
〇 思いを伝える・届ける
- 「入院している子どもにイチゴを食べさせたい」という女性との出会いで、「思いを持って食べてくれる方がいる。イチゴの力はすごいと感じ、いつでもベストなイチゴを提供したい。」という思いを持つようになった。
- コンサルタントのセミナーで、「あなたの売り物は何ですか?」と質問を受けた。「イチゴ」と回答したが、「本当に売りたいのはイチゴ?」と言われ、イチゴではないことに気づかされた。自分の中から出てきたのは、「思い」だった。どう喜んで欲しいか、どのような思いで作っているか、どのような思いでやっているのかをお客様に届けたいと思った。
- イチゴを入れる箱は自分たちの思いを込める箱になり、デザイナーに自分たちの思いを伝え、デザインを変えた。
- 思いを伝える良いツールであると考え、インターネット販売を始めた。
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〇 農外から参入して感じたこと
- こんなものが作れるのかという技術力のすごさを感じた。そのときだけでなく、続けていくことを考えているから土作りができる。
- 作る人、売る人、食べる人がつながる。世界で一番、つないでいくことに長けていると思う。
- 日本の先人が誠実にやってきたので、世界に出て行くとここに残って農業をやって欲しいと望まれる。
- これからは家電、自動車等ではなく、日本の代名詞に農産物がなっていくのではないかと思っている。
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〇 生産への取組:イチゴづくりの3姿勢
- これらができたら究極のイチゴができると思っているが、まだまだである。
①常に穏やかな気持ちで・・・
穏やかな気持ちでやった方がスタッフやお客様も楽しい。
②イチゴの状態にいつでも気を配る・・・
師匠から「分からないことがあったらイチゴに聞け」と言われた。畑に答えがある。
③イチゴに最適な環境を保つ・・・
師匠に「どうしたらもっと良いものができるか」と質問をしたら、「イチゴの気持ち良いことを考えればよい」との回答だった。「イチゴに養ってもらっていることを忘れるな」と言われた。
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〇 世界農業ドリームプラン・プレゼンテーション
- 震災や雪害で感じた農業者の思いをもっと多くの人に知ってほしいと思うようになった。知ってもらうことで世の中が変わっていくのではないかと思うようになり、星ノ環(昭和村)の星野氏と話をしたときに、農業者の思いを伝えられないかということになり、ドリプラを始めた。
- ドリプラである人に「どうやってこんなにすごいプレゼンテーターを集められたのか」と聞かれたが、「農業者はみんな思いを持っている」と回答した。
- つないできたことがすごい、やり続けてきたみなさんがすごいと思っている。誇りをもって続けてほしい。TPPなど騒がれているが、日本の農業がつぶれるわけがないと思っている。ただ、農業者が自分たちの価値・すごさを分かってくれないと危ないかもしれない。誇りを持って子どもたちに伝えてほしい。
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当日の様子
挨拶 県認定農業者連絡協議会 塚越会長 |
講師 有限会社ストロベリーフィールズ 代表取締役 遠藤健二 氏 |
会場の様子 |
問い合わせ先
・群馬県担い手育成総合支援協議会事務局
〒371-0854 前橋市大渡町一丁目10-7(群馬県公社総合ビル5階)
TEL 027-280-6171 FAX 027-255-6461
・群馬県農業協同組合中央会 担い手支援センター
TEL 027-220-2028 FAX 027-290-3001
・群馬県農政部農政課構造政策室
TEL 027-226-3024 FAX 027-223-3648