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群馬県認定農業者連絡協議会

平成29年度ぐんま“いきいきファーマー”研修会

ぐんま“いきいきファーマー”研修会を開催しました

1月29日(月)の「平成29年度ぐんま“いきいきファーマー”研修会」は、約230名の方に参加いただき、盛況に開催出来ました。

群馬県認定農業者連絡協議会 松井会長から主催者あいさつ、群馬県農政部 澁谷部長に来賓あいさつをいただき、(株)ナチュラルアート 代表取締役 鈴木誠 様に「日本農業を復活させ元気にしたい!~脱サラ農業者が挑む~」と題して、御講演いただきました。

▼ 講演の主な内容
〇 脱サラ農業の理由
  • 青森で育ち、親戚には多くの農家がいて手伝いをしてきたが、「農業者は一生懸命に好きな仕事をしており、世の中の役に立つ仕事なのに、儲からないのは不思議だ」と子供心に思っていた。
  • 銀行員で産業の仕組みが理解できてきた中で、なぜ農業が儲からないのかと疑問を持ち続け、自分で農業をやりたいと思うようになった。
  • 銀行を辞める頃、縁あって多くの農業者と顔を合わせ、色々なことを教えてもらうことができ、(株)ナチュラルアートを設立して、農業を始めることができた。
〇 (株)ナチュラルアートの農業生産
  • 農業者の手助けをしたいと思って始めたため、多くの農業者が生産している作物はあまり作らない。必要とされているが、あまり国内で生産されていない物を生産する。
  • キーワードは健康ブーム。健康ブームでお客様が欲しがっており、よく売れる農産物があるが、輸入品に頼っているものがたくさんある。例としてゴマやビーツなど。国産は輸入品の10倍近い値段で取引される。そういった物を生産するようにしている。
〇 (株)ナチュラルアートの取り組み
  • 農業生産のほか、仕入れ販売業もしている。地域活性化の音頭取りをして欲しいとの依頼も受ける。市場経営もしている。JAと似たような会社であるが、相違点は、地域依存型ではなく、全国横断的な株式会社というところ。
〇 置かれた環境を受け入れる。
  • 世の中は、天候も法律などのルールも色々と変わっている。異常気象、運賃向上、法改正、人手不足、ガソリン価格向上など、農業者にとって厳しい状況がたくさんある。
  • 良いか悪いかは別にして、自分の力でどうしようもないことに力を注いでも仕方なく、現実として受け入れるしかない。自分たちが置かれた環境の中で、どうやって儲ければよいか考えなければならない。
〇 地産地消の推進
  • 上尾の青果市場と業務提携した。提携理由は、上尾の市場には意義があるから。
  • 東北の農産物は、埼玉を通って東京の南の大田市場に行き、そこから埼玉等に再び出荷される。運賃も時間も大変無駄。東北からの農産物を上尾に集め、そこから埼玉県内に出荷すれば、それだけでものすごく効率的。今の日本において、運賃と効率コストこそ最も無駄。より一層地産地消を推進して、安く新鮮な農産物を供給していてきたい。
〇 農業者へのメッセージ
  • 農業界は、歴史が長いからこそ、過去に影響を受けやすく、呪縛やしがらみがある。過去も大事だが、縛られすぎると、新しい世界にチャレンジできない。
  • 世の中はどんどん変化している。農業者が変わらなければ、時代に取り残されてしまう。「そうは言っても難しい」と言う人もいるが、やるかやらないかである。全ては自分の選択である。

当日の様子


挨拶 県認定農業者連絡協議会 松井会長

講師 (株)ナチュラルアート
   代表取締役 鈴木誠氏

会場の様子

問い合わせ先

・群馬県担い手育成総合支援協議会事務局
 〒371-0854 前橋市大渡町一丁目10-7(群馬県公社ビル5階)
 TEL 027-280-6171 FAX 027-255-6461
・群馬県農業協同組合中央会 担い手サポートセンター
 TEL 027-220-2028 FAX 027-290-3001
・群馬県農政部農業構造政策課
 TEL 027-226-3024 FAX 027-225-0096


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